こんにちは!はりきゅうサロンharuyui 鍼灸師・薬剤師の井土利恵です。
梅雨が明けたというのに、なんだか体がだるくて重い…そんなお悩みはありませんか?「やっと湿度の高い梅雨が終わったのに、なぜ体調がすっきりしないの?」と感じている40代・50代の女性は実はとても多いんです。
この記事を読むと、梅雨明け後の体調不良の根本原因が「湿邪」という東洋医学の概念で説明できることがわかり、体質を根本から改善する3つの具体的な方法を身につけることができます。単なる症状の対処ではなく、あなたの体質そのものを整えるアプローチで、夏を元気に過ごせる体づくりを始めましょう!
梅雨明け後の体調不良、その意外な正体とは?
多くの女性が感じている共通の症状
「梅雨が明けたのに、なぜかスッキリしない…」そんな風に感じていらっしゃいませんか?
実は、この時期に多くの40代・50代女性が感じる症状には共通点があります:
- 朝起きても疲れがとれず、体が重だるい
- 食欲がわかず、胃腸の調子がイマイチ
- 手足や顔のむくみが気になる
- なんとなく気分が重く、やる気が出ない
- 肌荒れや吹き出物が治りにくい
これらの症状、実は偶然ではないんです。梅雨明け後の特有の体調変化には、きちんとした理由があります。
西洋医学では見落とされがちな根本原因
一般的には、冷房と外気の温度差や急激な気候変化が原因とされがちです。もちろん、これらも影響していますが…
西洋医学的アプローチでは、自律神経の乱れやホルモンバランスの変化として説明されることが多いでしょう。しかし、なぜこの時期に特に体調不良が起こりやすいのか?その根本的な理由は、東洋医学の視点で見ると、もっと明確に理解できるんです。
体質を全体からとらえた梅雨明け不調の原因
東洋医学でいう「湿邪」とは何か
東洋医学では、梅雨明け後の体調不良の主な原因を「湿邪(しつじゃ)」と考えます。
湿邪とは、体内に溜まった余分な水分や湿気のこと。長い梅雨の間に、私たちの体は知らず知らずのうちに湿気を溜め込んでしまうんです。
この湿邪が体内に停滞すると:
- 気血の流れが悪くなる
- 消化機能が低下する
- 水分代謝が乱れる
- 全身のエネルギー循環が滞る
まさに、あなたが感じている「重だるさ」の正体なんです!
脾胃の働きと水分代謝の関係
東洋医学では、消化器系を「脾胃(ひい)」と呼び、水分代謝の中心的な役割を担っていると考えます。
湿邪が体内に蓄積すると、この脾胃の働きが弱くなります。すると:
- 食べ物をうまく消化できない
- 栄養の吸収が悪くなる
- 余分な水分を排出できない
- 全身に栄養が行き渡らない
これが、食欲不振や疲労感、むくみといった症状として現れるのです。
気血水のバランスから見た体調不良のメカニズム
東洋医学の基本概念「気血水(きけつすい)」のバランスから見ると、湿邪による影響がよく理解できます。
気(エネルギー):湿邪により気の流れが滞り、やる気や活力が低下
血(栄養):血液循環が悪化し、栄養が全身に届きにくくなる
水(体液):水分代謝が乱れ、むくみや重だるさが生じる
この3つのバランスが崩れることで、様々な不調が同時に現れるんですね。
湿邪を取り除く!東洋医学の3つの対策法
それでは、溜まってしまった湿邪を取り除き、体質を根本から改善する具体的な方法をお伝えします。
【対策1】食事による湿邪排出で脾胃を整える
まずは、食事で体内の余分な水分を排出し、脾胃の働きを高めましょう!
積極的に摂りたい食材:
- 小豆:利水作用が高く、むくみ解消に効果的
- はと麦:体内の湿気を取り除く代表的な食材
- 冬瓜:利尿作用で余分な水分を排出
- 生姜:体を温めて消化機能を高める
- 山芋:脾胃を補って消化力をアップ
避けたい食べ方:
- 冷たい飲み物や氷の入った飲み物
- 生もの(刺身、サラダの食べ過ぎ)
- 甘いもの(特に精製糖)の摂り過ぎ
- 油っこい食事
調理法も大切です。蒸す、煮る、炒めるなど、火を通した温かい料理を心がけましょう!
【対策2】生活習慣の見直しで水分代謝を改善
日常生活の中で、湿邪を溜めない・排出する習慣を身につけることが重要です。
おすすめの生活習慣:
適度な運動で発汗促進:
軽い散歩やストレッチで構いません。汗をかくことで、体内の余分な水分を自然に排出できます。特に朝の散歩は、自律神経も整うのでおすすめです。
環境の湿度管理:
除湿機やエアコンの除湿機能を活用して、室内の湿度を50-60%に保ちましょう。湿度計があると管理しやすいですよ。
規則正しい睡眠:
23時までには就寝し、6-7時間の質の良い睡眠を心がけましょう。睡眠中に体の修復機能が働き、水分代謝も改善されます。
これらの習慣を続けることで、春の不調対策!東洋医学で整える自律神経バランスでお話ししたように、体全体のバランスが整ってきます。
【対策3】効果的なツボ押しで気血の流れを促進
セルフケアでできるツボ押しで、湿邪の排出を促しましょう!
特に効果的な3つのツボ:
足三里(あしさんり):
膝の外側、膝下から指4本分下にあるツボです。胃腸の働きを高め、水分代謝を改善します。親指でゆっくり5秒押し、5秒離すを10回繰り返しましょう。
三陰交(さんいんこう):
内くるぶしから指4本分上の骨の際にあります。脾の機能を高め、湿邪を排出する代表的なツボです。同様に5秒×10回押してください。
太白(たいはく):
足の親指の内側、関節の手前にあるツボ。脾胃の働きを直接的に改善します。軽く押しながら円を描くように刺激しましょう。
これらのツボは、食後の眠気をスッキリ解消!東洋医学の消化力アップ術でもご紹介した消化力アップにも効果的です。
毎日継続することで、確実に体質改善を実感できるはずです!
さらに効果を高めるプロフェッショナルケア
鍼灸施術による根本的な体質改善
セルフケアでも改善が見られない場合や、より根本的な体質改善をお考えの方には、鍼灸施術がおすすめです。
鍼灸では、個人の体質や症状に合わせて、最適な経絡とツボを選択します:
- 脾経・胃経への直接的なアプローチ
- 腎経での水分代謝の根本改善
- 肝経での気の流れの調整
また、鍼による刺激は、セルフケアでは届かない深部の経絡まで働きかけることができます。
個人の体質に合わせたオーダーメイドアプローチ
同じ「湿邪による体調不良」でも、一人ひとりの体質や生活環境は異なります。
haruyuiでは、詳しいカウンセリングと東洋医学的な体質チェックを行い、あなただけの改善プランをご提案いたします。
季節の変わり目の不調対策!体質改善のポイントでお話ししたように、季節に合わせた養生法も大切です。
体の内側から根本的に改善したいとお考えの方は、初回トライアルでご相談ください。あなたの体質に最適なアプローチで、元気な夏を迎えるお手伝いをさせていただきます。
まとめ:夏を快適に過ごすための体づくり
梅雨明け後の体調不良は、決して「気のせい」ではありません。東洋医学の「湿邪」という概念で理解すると、その原因と対策がとても明確になります。
今回ご紹介した3つの対策法:
- 食事による湿邪排出
- 生活習慣の見直し
- 効果的なツボ押し
これらを日常に取り入れることで、体質を根本から改善し、夏バテ知らずの元気な体を手に入れることができます。
冷え性改善!血流アップで代謝を高める生活習慣や体の冷えと便秘の関係!腸活で肌トーン改善でお話ししたように、季節に合わせた養生は美容面でも大きなメリットがあります。
特に40代・50代の女性は、ホルモンバランスの変化もあり、季節の影響を受けやすい時期です。でも、正しい知識と適切なケアで、年齢を重ねることを恐れる必要はありません!
あなたの体は、きちんとケアすれば必ず応えてくれます。今日から少しずつ、できることから始めてみてくださいね。健やかで美しい夏を、一緒に迎えましょう🌻
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